原則は問題ありませんと答えます
転職が可能かどうかの面接で質問が出る場合には、その業界や仕事ではほぼ確実に転勤が発生すると考えておいた方がよいです。これは人材派遣の仕事でも同じであり、面接官は転職できるかどうかを聞いてきます。
この質問が出たときの回答としては、無難に「問題ありません」と答えるのがよいです。しかしどうしても転勤したくないような場合には、「出来れば○○での勤務を希望しますが、転勤辞令が下されれば対応します」などと柔軟に答えるべきです。
ただ曖昧な答えは避けるべきであり、「その時にならないとわかりません」「家族と相談してから決めます」などというような回答は避けるべきです。最初から転勤が困難であれば、人材派遣の面接時点でそのように伝えるべきです。
転勤が発生する仕事なのかどうか確認しましょう
人材派遣でどこかの会社に派遣される場合でも、その会社で転勤が発生するのかどうか、事前に調べて予想しておくべきです。たとえば全国に支社があり募集段階で転勤の可能性が考えられる、またはそのエリアでチェーン展開しているような会社だと、転勤は考えられます。
または大きな企業であれば、今はそのエリアにしか会社がなくても、将来的に全国展開していくかもしれません。面接での転勤できるかの質問に対して素直に、「転勤は困難です」と答えると採用は難しくなることが多いです。
転職でもそうであり、内定しているような場合でも採用を見送られることもあります。どうしても転勤出来ないような理由があるなら、ストレートに伝えるのはよくありません。
そのために印象を悪くしないような答え方で答えないとなりません。転職を考えていないなら、それとなく転職が出来ないと答えるなどの工夫をする必要があります。
ストレートに答えるのは良くないので、印象を悪くしないような答え方を探すことです。
転勤が困難と伝える場合は、印象が悪くならないように気をつけましょう
転勤したくないとはっきりと伝えるのは良くないなら、どのような断り方をすればいいでしょうか?
あまり印象が悪くならない回答理由は以下の通りです。
▲転勤できる時期を伝える
ある時期はムリでも、「それ以降なら転勤できる」と伝える方法です。
たとえば「子供の受験が終わるまでは転勤はムリですが、それ以降であれば可能です」といった感じです。
▲転勤の話題を避ける
その支社や部署でしか出来ない仕事を、自分のやりたいこととして伝える方法です。
またはその支社でこそ発揮できるスキルがあるとアピールして、面接ではその支社で働いてもらおうと、面接官をその気にさせるのです。
▲ここで働きたいと伝える
ただ「転勤したくない」と回答するよりは、「地元で働きたい」などの理由を伝えた方が、ストレートな転勤を避ける理由にはなりません。
もしくは事情があればそれを伝えると、面接官も考慮してくれるかもしれません。
このような回答をするとやんわりと転勤を否定できますが、元から転勤可能者のみを採用する会社なら、どんな理由があっても不採用となります。
どうしても転勤したくない場合は、転勤がない職場を探しましょう
親や親族の介護だったり家庭の事情だったりと、どうしても転勤が難しいというなら、素直に転勤できないと答えましょう。ムリに曖昧に答えたり、出来ると答えて、いざ採用されてから転勤を命じられて出来ないとなっては会社に迷惑をかけます。
素直に面接で転勤は難しいとのことを伝えましょう。
この場合は、その会社は不採用となる確率が高まりますので、気分を一新して新しい就職先を探すこととなります。そして転勤なしなどと募集要項に書いてあるような企業を探すとよいでしょう。
もし探すのであれば、エリア限定や地域限定とうたっている職場なら、転勤する可能性は少ないです。このようなキーワードで求人を探すべきです。
また企業によってはエリア限定職と総合職に分かれているような場合もあり、このような時は面接ではっきりとエリア限定で働きたいと伝えましょう。
総合職の方が給与が良く出世も早いですが、事情を考えるとムリせずエリア限定で働くのが無難でしょう。
(まとめ)人材派遣の面接で転勤できるかという質問の答えは?
1.原則は問題ありませんと答えます
転勤できるかと面接で聞かれた場合は、「問題ありません」と答えるのが一番無難です。
しかしどうしても事情により転勤が難しいなら、ストレートなニュアンスを避けて回答すべきです。
2.転勤が発生する仕事なのかどうか確認しましょう
人材派遣の仕事でも、まずは転勤の発生する仕事かどうかしらべましょう。
全国規模の会社であったり、広いエリアに支店があるような会社では、転勤が発生する確率が高いので、転勤が嫌なら避けるべきです。
3.転勤が困難と伝える場合は、印象が悪くならないように気をつけましょう
転勤が困難な場合は、転勤できる時期を選定して答えるという方法があります。
そのほかに転勤の話題を避けたり、その支社で働きたいということを伝えるような方法もあります。
4.どうしても転勤したくない場合は、転勤がない職場を探しましょう
何かの事情によってどうしても転勤が難しいとなれば、はっきりと転勤できませんと答えるべきです。
そのような場合は採用は厳しくなるので、他の転勤の発生しないような企業を探すことになるでしょう。
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |