面接は身だしなみなどから人柄をチェックする機会
面接を受けるときの身だしなみは、選考に影響するといわれています。面接官は身だしなみを面接でチェックし、あなたが自社と相性のよい人材か、周りのスタッフになじみやすい雰囲気があるかなどを確認するからです。
ネックレスなどのアクセサリーは、身だしなみのひとつにあたり、応募先の企業の雰囲気を確かめた上で面接につけて行くかを決めましょう。この記事では、面接にアクセサリーをつけて行ってもいいか・しない方がいい理由・つけても問題ないケースなどを解説します。
ネックレスなどアクセサリーはつけてもいい?
ふだんからアクセサリーをつける習慣があると、面接にもして行った方が気持ちが落ち着く人もいるでしょう。面接にネックレスなどをつけて行ってもいいのか、マナーを確認しましょう。
基本的に面接ではつけない
面接は企業とあなたの相性を確認する機会なので、着飾って行く場ではなく、清潔感を大切にした身だしなみが好印象を与えます。ビジネスのフォーマルな場では華美なアクセサリーをつけず、つけたとしてもシンプルでさりげないデザインのものです。
面接は、オシャレよりも誠実さや熱意を示せる身だしなみを優先しましょう。
業界によってはネックレスなどをつけていい場合も
アパレル・ファッション業界の場合、アクセサリーをつけても印象が下がらない可能性があります。IT業界・エンジニアなどクリエイティブな仕事も同様で、アクセサリーをつけて面接を受けても問題ない場合があります。
あくまで業界全体の雰囲気なので、応募先企業もアクセサリーをつけて面接を受けることを許容するかはわかりません。アクセサリーをつけようか迷うときは、全て外して受けた方が無難です。
服装や髪型の清潔感を大切にする
面接官はアクセサリーの美しさよりも、服装や髪型、持ち物などの清潔感を重視します。汚れやシワのない服装をし、寝ぐせや傷みのない髪を面接にふさわしい髪型に整えていた方が、よい印象を与えます。
清潔感があって初めてアクセサリーの輝きを生かせるので、アクセサリーをつけるつけないに関わる、まずは清潔な身だしなみを整えましょう。
ネックレスなどをつけない方がいい理由
迷うときは、ネックレスなどをつけずに面接を受けた方がいい理由を3つ紹介します。職場ではアクセサリーの着用を許されている場合も、理由を確認して決めましょう。
TPOに合った服装ができるか見ているから
面接での服装は、あなたがTPOに合った装いができるとアピールする方法のひとつです。面接官も身だしなみをチェックして、仕事とプライベートを区別して働けるかを確認しています。
スーツに似合わないアクセサリーは、TPOに配慮した服装ができない人だと見られてしまい、採用で不利になる恐れがあります。第一印象が採用に影響しやすいので、スキルや経歴を生かすためにも、アクセサリーは外して面接を受けましょう。
面接を軽んじている印象を与えるため
面接では企業や仕事に対する誠実さ・真面目さを見るので、オシャレに着飾りアクセサリーをつけて出かけると、逆効果の可能性があります。自分らしさのアピールはスキルや経歴ですればよく、オシャレでは伝わらない業界・職種もあるためです。
応募先の業界・職種に堅い雰囲気があるほど、アクセサリーは全て外して面接を受けることをおすすめします。
会社の規則違反になるから
会社の就業規則に違反する場合、面接でアクセサリーをつけているとマイナスの印象を与えやすいです。例えば、飲食業・製造業は異物混入の恐れがあり、勤務中のアクセサリー着用を禁じる傾向にあります。
接客業は企業によりますが、華美なアクセサリーは控える決まりがある店舗が少なくありません。入社後の姿を想像して面接を行うため、求める人物と異なると判断される可能性があります。
アクセサリーをつけて面接を受けてもいいケース
アクセサリーをつけて面接を受けても問題ない場合は、次の4つです。それぞれの注意点を守りつつ、面接当日の身だしなみを準備しましょう。
私服通勤が多い企業の面接
基本的に私服通勤の業界、例えばITやWEBなどクリエイティブな業界、人材業界は質素すぎない服装が好まれます。仕事中にアクセサリーをつける人が多いため、面接もさりげない程度のものは身に着けてもよいでしょう。
石の小さなダイヤモンドのネックレスや指輪など、多少華やかさのある方が好印象を与えるケースもあります。
華美ではない腕時計
スマホで時刻を確認しないためにも、腕時計は面接に必要なアイテムです。ただしゴージャスすぎるデザインやカジュアルすぎるもの、ブランド品の主張が強い腕時計は控えましょう。
応募先が不動産業界、または金融業界の場合は、ぜひ腕時計をつけて面接を受けましょう。スマートウォッチも時計のひとつですが、業界によってはカジュアルととらえる可能性があります。
シンプルなバックルのベルト
ベルトはあってもなくてもかまいませんが、バックルが目立ちすぎない革製のベルトを選びます。シャツやジャケットで隠れるため、面接官の目には触れない可能性もありますが、バックルがシンプルなデザインのベルトを使いましょう。
スーツなどで完全に隠せるアクセサリー
ワイシャツのボタンを一番上までとめると、チェーンの細いネックレスは隠れます。シャツのデザインによっては隠れきらない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
ブレスレットは隠しても袖口から見えやすく、外した方が無難です。ごく小さなピアスやイヤリングであっても、髪で表情が隠れない状態にすると見えるため、外しましょう。
面接では控えた方がいいアクセサリー
アクセサリーをつけて面接を受けても問題のない企業であっても、次のアクセサリーは控えましょう。アクセサリーのデザインはさまざまなので、あくまでビジネスの場にふさわしいタイプを選びます。
サイズの大きいピアス・イヤリング
さりげないピアスやイヤリングは好印象ですが、サイズの大きなものはスーツに似合わずバランスが悪い印象を与えます。私服面接の場合であっても、主張の強いピアスやイヤリングは面接の服装に合わない可能性が高いため、控えましょう。
トップの大きなネックレス
小さめの石を使った華奢なデザインのネックレスは、上品で好印象を期待できます。しかし石の大きなネックレスは、ビジネスシーンの服装には似合わない可能性があります。
またチェーンが長く複数あるタイプのデザインも、スーツやビジネスカジュアルで面接を受けるときは避けましょう。
目立つ石のついた指輪
仕事中も結婚指輪はつけてもよいとする職場があります。婚約指輪も同様ですが、石の大きいタイプは華美な印象を与えるので控えましょう。
面接も結婚指輪やシンプルなデザインの婚約指輪は、基本的につけて受けても問題ありません。ただし、結婚指輪と婚約指輪の重ねづけは華美な印象を与えることがあるため、控えましょう。
面接にネイルはして行ってもいい?
ネックレスなどのアクセサリーのほか、オシャレを楽しみたい人ならネイルをしていいかどうかも気になるでしょう。ネイルをしたまま面接を受けてもいいかを、あわせて解説します。
ネイルもネックレス同様で基本はしない
爪の先まで整えると清潔な印象を与えますが、ネイルを施すことはオシャレに含まれるので、面接はメイルをせずに受けましょう。無色透明のベースコートやトップコートであっても、爪にツヤが出るため「ネイルをしている」と判断される可能性があるので、注意しましょう。
職場が私服勤務でナチュラルなネイルを許容している場合は、かまわないケースもあります。
応募先によって許容範囲は変わる
アクセサリーと同じくネイルは指先を飾るものなので、異物混入など衛生面から禁じている医療業界・製造業・飲食業は、マイナスの印象を与える可能性が高いです。官公庁など堅い雰囲気の職場は、企業イメージからネイルを禁じているケースがあります。
しかしクリエイティブな業界やファッション系、オフィスワークは、華美でなければネイルをしてもかまわないところもあります。応募先の雰囲気や服装をチェックして判断しましょう。
ナチュラルな色にとどめる
ネイルをして受けてもよい面接でも、ごく淡いピンクやベージュなどナチュラルカラーを選びましょう。複数の色を使う・柄を入れる・ストーンやビジューで飾ることせず、無地一色のデザインにします。
ジェルネイルはすぐに落とせないため、面接の予定に合わせてオフするスケジュールを立てましょう。
面接の身だしなみで悩んだときはプロに相談しよう
気に入ったネックレスがあり、面接にもつけて行った方が気持ちが落ち着くとしても、応募先の考え方を知った上で判断します。職場で周りと協力し、企業の考え方を大切にして働ける人材だとアピールするには、身だしなみで誠意を見せる必要があるからです。
面接にアクセサリーをして行くかどうかで悩む場合は、プロとの相談がおすすめです。人材派遣の場合は担当者がいるので、気になったときはすぐに尋ねましょう。
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まとめ
①面接は身だしなみなどから人柄をチェックする機会である
②ネックレスなどをつけない方がいい理由を知ろう
③アクセサリーをつけて面接を受けてもいいケースもある
④面接では控えた方がいいアクセサリーを知ろう
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |