面接ではあなたの人柄もチェックする
応募先との面接は、あなたの経歴やスキルの確認だけでなく、直接会って人となりを見る目的があります。提出書類の経歴やスキルの詳しい内容を知りたいだけでなく、職場のメンバーとなじみスムーズに仕事を始められるかを知るための場です。
雰囲気や考え方の合わない職場ではあなたが働き辛さを感じ、早期退職の可能性があるため、できる限り長く働いて欲しい企業側は相性をあなたと直接会って確認します。面接のマナーは人柄を表す要素のひとつなので、あらかじめ学び、応募先にふさわしい人物だとアピールしましょう。
応募先へ出向いて帰るまでの流れを知ろう
応募先の会社へ到着し、受付をして面接を受け、帰宅するまでの一般的な流れを紹介します。当日をイメージして練習し、面接に対する緊張をやわらげましょう。
受付も面接だと思って受け答えする
面接のために会社へ出向くと、入口に受付のある場合が多く、受付が有人・無人のケースがあります。どちらの場合でも対応できるよう、マナーを覚えましょう。
受付に人がいる場合、「こんにちは。本日○○時に面接の約束をしております(自分の氏名)と申します。(面接を約束した相手の名前)様はいらっしゃいますか。」と伝えましょう。
受付が無人の場合、電話が置いてあり用のある部署へ自分で連絡するケースがあります。受話器を取って該当する番号を押し、上と同じ内容を伝えましょう。
面接官がいる場合といない場合の入室マナー
面接会場に既に面接官がいる場合と、先に入室して面接官を待つ場合があります。先に面接官が室内で待っている時には、3回ノックして「どうぞ」など返答を聞いたあと、「失礼いたします」と言って扉を開けましょう。
ノックの回数は日本の企業は基本的に3回ですが、外資系企業の場合は国際基準の4回を選びましょう。部屋に入ったら扉の方へ向いて閉めますが、後ろ手で閉めないことがポイントです。
完全に扉の方へ体の正面を向けると面接官へお尻を向けてしまうため、斜めに向いて閉めます。背中は向けてもかまいませんが、お尻は面接官へ向けないよう心がけましょう。
先に入室して面接官を待つ場合は、着席を促されたらイスに座り、面接官が入室したところで立ち上がってあいさつをします。面接官から促されてから再び着席します。
面接中は相手の目を見て聞く姿勢を示す
面接中のマナーのポイントは、話し方・視線と表情・座る姿勢です。ハキハキと聞き取りやすい声の大きさを心がけ、質問の意図に沿って長すぎない回答をしましょう。
視線は面接官の目から鼻あたりへ向け、適度にあいづちをうちながら聞きます。面接官が話し終えたあとで話し始めると、会話のキャッチボールがスムーズです。
表情は自然な笑顔で硬くなりすぎず、面接官を注視しすぎないこともポイントです。イスの背もたれへもたれかからず、やや浅く腰かけてすっと背筋を伸ばしましょう。
かかとが床につく程度が、イスに腰かけるちょうど良い深さです。
気を抜かず退室のマナーも大切に
入室時は丁寧なマナーを心がけるものの、面接が終わると緊張のゆるみから、退室のマナーが適当になる人もいます。退室時もふるまいも面接官は見ているので、最後まで気を抜かずに取り組みましょう。
面接終了を告げられたら、「本日はお時間を取っていただき、ありがとうございました。」とあいさつしたあと席を立ち、扉の前でもう一度面接官へ「本日はありがとうございました。失礼いたします。」と言って退室します。
扉を開ける時には入室時と同じく、面接官へお尻を向けない程度に扉の方を向いて開け、退室したら扉に向き直して閉めます。
会社の建物を出るまで気を緩めない
面接を終えて安心しても、会社の建物内でスマホの電源を入れたり飲み物を口にしたりせず、建物から出るまで面接が続いていると思って過ごしましょう。会社の外へ出ても、周辺に応募先の関係者がいる可能性もあります。
社会人として常識のある行動をし、帰宅しましょう。
面接官がNGと感じる応募者とは?
経歴やスキルが魅力的であっても、実際に会って「一緒に働くことは難しい」と感じるケースがあります。マナー違反は印象を下げる原因のひとつなので、面接マナーのNGを知り、ふさわしい態度・身だしなみで面接を受けましょう。
到着時間に問題がある
面接会場への到着は、約束した時間の10分前がちょうどよく、それ以上早く着いた場合は周辺を歩くなどして時間を調整してから訪問します。あまりに早く到着すると面接の準備中、または仕事中で対応が難しい場合があります。
どのような事情であっても、遅刻は社会人としてのマナーを心配されます。遅刻しそうだと分かった時点で、応募先へ連絡を入れましょう。
人材派遣会社の担当者と待ち合わせている場合は、担当者へ連絡します。
清潔感に欠ける
清潔感は第一印象に影響し、業種職種を問わずビジネスの場では欠かせないため、面接官が重視するポイントです。あなたが職場でする服装を面接時の服装からイメージするため、清潔感のない身だしなみはマイナスの印象を与えるでしょう。
マナーを守った節度ある服装は、企業のルールも守れる人物という印象につながるので、応募先へ誠意を見せるためにも服装には気を配りましょう。
声が小さく聞きづらい・聞き取れない
面接は会話が中心のため、声が聞きづらく聞き取れない場合はあなたのアピールポイントが伝わりません。発声が不安な時には、事前に面接の練習をして、はっきりした声で話せているか確かめましょう。
声の大きさだけでなく、早口すぎないか、口調が荒っぽくないかなどもあわせて確認します。日頃から面接を意識した話し方をすることも、練習になります。
ビジネスにふさわしい言葉遣いができない
ビジネスの場では敬語が言葉遣いの基本なので、面接でも正しい敬語で話しましょう。尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けに注意し、二重敬語は避けます。
普段より丁寧な言葉遣いを心がけて、相手を気遣うクッション言葉が使えると好印象です。口癖やビジネスの場にふさわしくない言葉遣いは印象を下げるため、あらかじめスマホで撮影したり家族や友人に聞いてもらったりしてチェックしましょう。
面接官の話を聞かない・さえぎる
用意した答えをすぐに話したい、沈黙なく答えたいなどの理由で気持ちが焦ると、面接官の言葉をさえぎることがあります。相手の話を最後まで聞けない様子は、ビジネスでも支障をきたす恐れがあると面接官はとらえるので、質問や話は最後まで聞いてから答えましょう。
面接のマナーを大切にした身だしなみとは?
面接の流れとともに、ふさわしい身だしなみを整えて会場へ向かいましょう。見た目はあなたの印象につながり、良い印象を持つとあなたに一層興味を持ちます。
一般的な面接の身だしなみのポイントを紹介するので、チェックしましょう。
清潔感があり適切なサイズのスーツ
面接の服装は基本的にスーツで、汚れやシワのない清潔なものを着用します。体に合ったサイズで色は黒か紺、または明るすぎないグレーから選びましょう。
男性は派手すぎない色のネクタイにし、ワイシャツは白かブルー、カジュアルな印象のボタンダウンは避けます。女性はパンツとスカートのどちらでもかまいませんが、スカートも場合は膝丈程度にするとイスに腰かけた時に、必要以上に足が見えません。
落ち着いた髪色で清潔感のある髪型
業種により髪色や髪型、長さの基準は異なりますが、清潔感の必要性は変わりません。おじぎするたび髪が顔にかからない、すっきりとした髪型で面接を受けましょう。
長い髪はひとつに低い位置で束ね、暗いカラーのヘアゴムでまとめます。シュシュやヘアクリップはカジュアルな印象を与えるため、面接では使いません。
短い髪は無香料のワックスやスプレーで適度にまとめます。髪色は業種に応じた明るさにすると好印象で、行政や金融系など硬めの業界は黒が無難です。
アパレル系など比較的髪色や髪型が自由な業種であっても、面接は黒またはナチュラルカラーにし、落ち着いた雰囲気をアピールしましょう。
アクセサリーははずす
面接はアクセサリーをはずして受けた方が無難で、つけてもかまわないアクセサリーは基本的に結婚指輪のみです。業種によっては衛生上の理由などから、結婚指輪もはずすところもあります。
特に飲食業や接客業はアクセサリーをつけない方が好印象で、アパレル業界の場合は、適度なアクセサリーが良い印象を与える可能性があります。その場合、ブレスレットは避けてシンプルなデザインのネックレスやピアス・イヤリングを選びましょう。
面接に関することで迷ったら担当者に相談を
人材派遣先との面接の流れやマナー、身だしなみで悩んだ時には、登録した人材派遣会社の担当と相談しましょう。応募先企業とやりとりをしており、ふさわしい服装やよく聞かれる質問を知っているはずです。
転職経験がない、または社会人経験の浅い人も、担当者に気になることを相談して準備し、安心して当日を迎えましょう。
人材派遣サービスのグロップに登録してくれた人の口コミをご紹介
ここでは、登録者へ親身になってサポートする、人材派遣会社グロップの口コミを一部紹介します。
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人材派遣サービスのグロップのお陰で、無理なく転職することができました。私を担当してくれたマネジメントエキスパートさんは、派遣先の状況をしっかりと理解してくれていたので、正社員として採用する目的で派遣スタッフを採用している企業を紹介してくれました。もちろん、自分のスキルや性格を把握した上で、上手にマッチングしてくれました。派遣先にも最初に話を通してくれていたので、面接をする前にほぼ採用が決まっていました。
不景気によって、会社の業績が悪化し収入が激減してしまった事、両親の介護が必要になったこと、育児が一段落したことによって、妻から働きにでたいと相談された事などが重なって、20年以上も勤めていた会社を退職し、派遣として働いています。派遣の仕事は、正社員時代と比べて、残業が少ない分、身体的な負担が少なくて助かりました。その分、介護や妻のサポートなど、正社員時代に出来なかったことが出来るようになりました。
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グロップに登録した後、わたしの担当になってくれた方は、わたしよりも10歳以上も若い方でした。最初は頼りなく思ってしまい、不安に感じていた部分もありましたが、知識が豊富だったことや、派遣先との繋がりを大事にしている方だったということもあり、途中からは頼りっきりになってしまいました。派遣先の面接なども同行してもらうなど、最初から最後までマネジメントエキスパートさんにお世話になってしまいました。
30代を前にして、本格的に将来のことについて考えました。当時の仕事は満足してはいませんでしたが、転職する勇気もなくなぁなぁにしていました。しかし、会社の経営が悪化していたり、同期が次々と転職したりしている事に焦っていました。会社を退職する前に、人材派遣サービスのグロップの存在を知りました。グロップの口コミなどをチェックすると、派遣として働きながら転職活動をすることができるとのことでしたので、思い切ってグロップに登録しました。結果、上手に転職することができました。
私がグロップに登録し、派遣として働き始めたのは、2020年から本格化してしまった新型コロナウイルスが原因です。新型コロナウイルスの影響で、営業職だった夫の給料が大幅に減ってしまったので、少しでも足しになるようにとはじめたのがきっかけでした。稼ぎたいと思っても、資格や学歴など他人様に誇れるものはありませんでしたので、就職活動は難航しました。そんな時に利用したのが、人材派遣サービスのグロップでした。グロップでは、就活に不利な条件しか持っていない人でも、しっかりと働ける場所を用意してくれます。
派遣として働くと決めた時に、色々な人材派遣会社の口コミをチェックしました。その中で、最も評判の良かったのが、人材派遣サービスのグロップでした。グロップの評判の良さを支えているのは、マネジメントエキスパートさんの存在です。マネジメントエキスパートさんは、一人ひとり異なるニーズに合わせ、派遣先を調整することができますし、相談事に対しても、専門家の立場からアドバイスしてくれます。他の人材派遣会社よりも、サポート体制が整っているのです。
まとめ
①面接はあなたの人柄もチェックする機会
②受付をし面接を受けて会社を出るまで気を抜かない
③面接官にマイナスの印象を与えない身だしなみと態度を心がけよう
④面接にふさわしい身だしなみか、スーツや靴などを確認しよう
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |