人材派遣の面接ではどうあいさつするといい?

面接官に対して、タイミングを見て礼儀正しくあいさつしましょう


人材派遣の面接で部屋に入る時と出る時のあいさつは、タイミングを見て礼儀正しく行うことが大切です。部屋に入る時はまずノックをして、「失礼します」と声をかけましょう。

入室したら、面接官が座っている方向に向かって一礼します。その後、「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます」と言い、面接官に座るように言われたら「ありがとうございます」と言って席に着きましょう。

部屋から出る時のあいさつは、面接官が「以上です」と告げたら「ありがとうございました」と言って一礼します。「失礼します」と言って席を立ち、部屋から出る前にもう一度一礼して「ありがとうございました」と言ってドアを静かに閉めて退室してください。

あいさつは自分の印象も精神状態も良くしてくれます

人材派遣に限りませんが、面接を受ける際は面接官にきちんとあいさつすることが大切です。そもそもあいさつは、自分の印象や人柄を伝える最初のコミュニケーションです。

面接官は、あいさつの仕方や内容から応募者の礼儀やマナー、コミュニケーション能力などを判断するでしょう。以下では、面接であいさつが大切な理由を3つ紹介します。

【自分の印象や人柄を良く見せる】
人材派遣の面接であいさつが大切な理由の1つは、あいさつによって自分の印象や人柄を良く見せられるからです。面接では、経歴やスキルだけでなく、応募者の性格や価値観も重要な評価基準となります。

面接官は応募者が仕事に向いているかどうかだけでなく、チームに馴染めるかどうかも見るでしょう。最初にきちんとあいさつをすることで、自分の印象や人柄の第一印象を良好なものにできます。

例えば、部屋に入る時や出る時に一礼することで、自分の礼儀やマナーを示すことになります。また、「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます」という言葉を添えることで、謙虚さや感謝の気持ちを示すことが可能です。

【面接官との関係を円滑にする】
人材派遣の面接であいさつが大切な理由のもう1つは、あいさつが面接官との関係を円滑にしてくれるからです。面接というと堅苦しいイメージがありますが、実際には応募者と面接官とのコミュニケーションだと言えます。

そして、相手とコミュニケーションを取ろうとする際、やり取りを円滑にする最も簡単で効果的な方法があいさつをすることです。応募者と面接官はほとんどの場合初対面の人同士ですが、私たちも初対面の人と相対する際、最初に相手から「おはようございます」「こんにちは」のあいさつがあるかどうかで印象も大きく変わるでしょう。

あいさつは面接官との関係を円滑にするだけでなく、面接官に対して協力的や積極的な態度を示す効果もあります。

【自分の緊張をほぐす】
人材派遣の面接であいさつが大切である3つめの理由は、あいさつによって自分の緊張をほぐす効果が期待できるからです。面接は応募者にとってはプレッシャーがかかります。

面接官との対話の中で自分の能力や適性を証明しなければならないため、緊張してしまうことも少なくありません。そうした緊張がひどくなると頭が真っ白になることもあり、自分のパフォーマンスを低下させる大きな要因となるでしょう。

緊張によってパフォーマンスが下がれば思考や表現がうまくいかなくなり、とっさの質問にも答えられなくなります。初対面の面接官にきちんとあいさつをするのは、そうした緊張をほぐす意味合いもあります。

あいさつは、相手の警戒心を緩める効果が期待できますが、一方で、自分自身の気持ちを相手に向かって開く効果もあるのです。

印象に残る効果的なあいさつを心がけましょう


人材派遣の面接では入室時と退室にそれぞれ一回ずつ面接官に対してあいさつすることになりますが、その際に注意すべきポイントがいくつかあります。ここでは、あいさつの仕方や内容に関するポイントを3つ紹介します。

【タイミングを見てあいさつする】
あいさつのタイミングは、人材派遣の面接官の様子や状況に合わせて判断することが大切です。部屋に入る前には必ずノックをして、「失礼します」と声をかけましょう。

そして部屋に入ったら、面接官が座っている方向に向かって一礼して「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます」と言ってください。ただし、ここで面接官の方から話しかけてきたり資料を見ていたりする場合は、無理に話しかけないようにします。

あとは面接官が指示するまで立ったまま待ち、座るように言われたら「ありがとうございます」と言って席に着きましょう。部屋から出る時は、面接が終わったことを確認してから「ありがとうございました」と言って一礼し、「失礼します」と言って席を立ちます。

そして部屋から出る前にもう一度一礼して、「ありがとうございました」と述べてから、ドアを静かに閉めて退室してください。

【明るく元気にあいさつする】
あいさつの仕方や内容は自分の印象や人柄を伝える最初のコミュニケーションになるので、明るく元気にあいさつするようにしましょう。声のトーンやボリュームは、自分の気持ちや態度を表します。

声が小さかったり低かったりすると、人材派遣の面接官から自信がなさそうに感じられたり、興味がなさそうな印象を与えることになります。逆に声が大きすぎたり高すぎたりすると、自己主張が強すぎるとか感情的だという印象を与えてしまうかもしれません。

声は適度な大きさや高さで話すことが大切です。

また、声だけではなく笑顔や目線も重要です。笑顔は自分の明るさや親しみやすさを表し、目線は自分の真剣さや誠実さを表すことになるでしょう。

笑顔で目線を合わせながらあいさつすることで、面接官の好感度をさらに高めることができます。

【相手の名前や肩書きを入れてあいさつする】
あいさつの内容は、面接官の名前や肩書きを入れることでより丁寧になります。そのため、面接官となる相手の名前や肩書きは、事前に調べておくか、面接時に確認しておくことが望ましいでしょう。

それらを言葉に入れてあいさつすることで、相手に対する敬意や尊重の気持ちを示すことができます。例えば、「山田さん、こんにちは」と言うよりも、「山田部長、こんにちは」と言った方がより丁寧です。

ただし、名前や肩書きを間違えると逆効果になるので、もし忘れてしまったら無理をする必要はありません。

失礼な態度は取らないようにしましょう

人材派遣の面接では、入室時と退室にそれぞれ一回ずつ面接官に対してあいさつすることになりますが、その際にやってはいけないことがいくつかあります。以下では、あいさつの仕方や内容に関する注意点を3つ紹介します。

【面接官に失礼な態度を取らない】
あいさつの目的は、自分の印象や人柄を良く見せることや、人材派遣会社の面接官との関係を円滑にすることです。そのため、面接官から声をかけられてもあいさつすることなく無視したり、横柄な態度を取ったりすることは厳禁です。

例えば、部屋入退出時に一礼しなかったり折に触れて「ありがとうございます」というお礼の言葉を口にしなかったりすると、礼儀やマナーがないという印象を与えてしまいます。また、質問された内容に対して「どっちでもいいです」や「早く次の質問に移りましょう」などという、面接官の質問内容を軽んじるような返答をしないようにしてください。

さらに、面接官に対して「あなたはどのくらい偉いですか?」と尋ねたりするのもNGです。尊大さや攻撃性を示す結果になるので、逆質問を行う場合は失礼にならないよう注意しましょう。

これらの態度は、面接官に不快感や不信感を抱かせる上に、応募者の評価を下げることになりかねません。

【不適切な声量で話さない】
面接時のあいさつや内容は、自分の気持ちや態度を表しますので、声のトーンやボリュームには注意する必要があります。声が小さすぎると自信がなさそうに見えたり、仕事に興味がなさそだったりする印象を与えてしまいます。

反対に声が大きすぎると、自己主張が強すぎる、感情的だという印象を与えてしまうでしょう。声は適度な大きさや高さで話すことが大切です。

例えば「こんにちは」と言う場合は、明るく元気に言います。一方、「お忙しいところお時間をいただきありがとうございます」とお礼を述べる時は、元気さよりも謙虚さと感謝の気持ちを込めるようにしましょう。

このような声のトーンの使い分けは、自分の印象や人柄を良く見せる演出にもなります。

また、本当に真心から出た言葉は、自然とそれに見合った声量やトーンになります。大切なのは、面接官に対する敬意と感謝を忘れないことです。

【相手の名前などを間違えないようにする】
先にも少し述べましたが、あいさつの中に相手の名前や肩書きを入れると、より丁寧に聞こえます。しかし、その場合は言い間違いに注意する必要があります。

面接時に緊張して忘れてしまったなら、無理に名前や肩書きで呼ぶ必要はありません。

もちろん、人材派遣会社の面接官のことを「あなた」と言ったり、「お名前はなんでしたっけ?」などと尋ねたりするのも失礼な行為なので注意しましょう。

(まとめ)人材派遣の面接ではどうあいさつするといい?

1.面接官に対して、タイミングを見て礼儀正しくあいさつしましょう
人材派遣の面接でのあいさつは、入室時と退室時に行います。いずれも面接官と接している中で、タイミングを見て「ありがとうございます」の言葉を中心にしながら、入室・退室の動きにあわせてあいさつしましょう。

2.あいさつは自分の印象も精神状態も良くしてくれます
面接におけるあいさつは、自分の印象や人柄を良く見せ、面接官との関係を円滑にする効果があります。初対面の場でも、丁寧なあいさつは自信や協力的な態度を示し、良い第一印象を残すでしょう。

3.印象に残る効果的なあいさつを心がけましょう
人材派遣の面接でのあいさつは、タイミングを計って明るく元気に行いましょう。適切なタイミングのあいさつは、面接をスムーズなものにします。明るいトーンや適度な声量を心がけるようにしてください。

4.失礼な態度は取らないようにしましょう
面接には、失礼のない態度や適切な声量で臨みましょう。また、相手の名前や肩書きの扱いも注意が必要です。失礼な態度や不適切な声量は印象を悪化させますし、相手の名前を誤ることは無礼と認識されます。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐々木 良和
派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加