人材派遣の登録面接で身分証明書はなぜ必要?

登録時に運転免許証など身分証明書を見て、住所確認などを行うためです


人材派遣会社の登録に身分証明書 なぜ必要か疑問に思う人もいるかもしれません。これは登録時に住所などが正しいか確認するためです。

交通費の支給や情報に虚偽はないかなどをチェックするほか、セキュリティ対策の場合もあります。

身分証明書は運転免許証健康保険証、マイナンバーカードなどが使えますが、現住所と記載の住所が異なるときは、現住所を印字した公共料金の領収書などを持参するとOKの場合があります。顔写真付き学生証はそのほかに顔写真付きの資格証などがあると、身分証明書の代わりにできる可能性があります。

身分証明書がひとつもないときは、おすまいの市町村役場で住民票を出せないか相談しましょう。住民票の写しを取るには身分証明書が必要ですが、本人しか知らない質問をして、発行できる可能性があります。

住民票が出せたら国民保険に加入して保険証を取っておくと、今後の身分証明にも使えて便利です。

登録の面接で身分証明書を出す理由は、登録者の住所確認などのためです

仕事内容によって身分証明書の提示なしで雇うところもありますが珍しく、履歴書不要の仕事はあってもほとんどの仕事で身分証明書の提示が不可欠です。そして人材派遣会社に登録するときは、必ず身分証明書が必要です。

身分証明書 なぜ確認するかは、次の3つの理由があります。必要な理由を知って、登録時には必ず身分証明書を持って行きましょう。

【身分証明書をチェックする理由】
・住所確認
人材派遣会社のなかには交通費支給の場合があり、住所を確認し支払うためですが、距離にかかわらず一律支給のケースもあります。また身分証明書の提示を求められても、登録日の分も交通費がもらえるとは限りません。

登録して仕事を始めてから交通費を支給するには、職場から自宅までの距離がかかわるため、正しく自宅の位置を確認する目的で身分証明書をチェックします。

・セキュリティ対策
人材派遣会社の建物へ入る段階で身分証明書を提示するケースがありますが、不審者の侵入を防ぐためです。セキュリティは年々厳しくなっており、従業員や登録者などその会社にかかわる人々を守る対策なので、協力しましょう。

もし身分証を忘れてしまった場合は、受付で約束の時間と氏名などを伝え、中へ入れないか聞いてみてください。

・情報に虚偽がないか
交通費を多くもらう、個人情報をいつわって働くなど、悪意のある虚偽の情報登録を防ぐ目的で身分証明書の提示を求めることがあります。架空の個人情報の登録はトラブルのもとになるので、問題を未然に防ぐためにも身分証明書で本人確認します。

悪意はなく書き間違えただけでも身分証明書で確認すると、正しい情報が登録できます。電話番号が間違っていると派遣会社から仕事の連絡を取れずチャンスを逃すかもしれません。

登録者が不利にならないよう、登録情報を身分証明書で確認する目的もあります。

【派遣先には提示しない】
人材派遣会社が登録者から預かった身分証明書の情報は、個人情報保護の点から経歴などとともに保管し、派遣先企業へ見せることはありません。派遣先企業へはスキルや職歴など、仕事紹介に必要な情報のみを提供します。

したがって提示した身分証明書にある情報をもとに、希望した仕事や経歴と関係のない依頼がくることはありません。

【身分だけでなく経歴もいつわらない】
住所や氏名は身分証明書で確認するため、うそをついてもすぐにばれますが、経歴を多少上乗せして書いても分からないと、思う人がいるかもしれません。しかし経歴をごまかしてもあとからばれる可能性が高く、経歴詐称が発覚すると派遣中止になることがあり、その後仕事の紹介がないか登録抹消になる可能性があります。

人材派遣会社の面接に提示できる身分証明書は8種類あります


人材派遣会社に提示できる有効な身分証明書とは、公的機関が発行した有効期限内のものです。一般的なものは運転免許証やパスポートですがほかにも身分証明書として使えるものがあります。

【身分証明書に使えるもの】
・運転免許証(原付免許証も可)
・パスポート
・健康保険証
・住民票
・住民基本台帳カード
・マイナンバーカード
・国民年金手帳
・厚生年金手帳
など

どの身分証明書も期限が切れたものは、現住所と同じでも使用できません。過去の身分証明書と現住所が異なる、氏名が異なるなどの可能性があり、あなたの現在の証明が難しいからです。

期限切れの身分証明書を持っている場合は、有効期限内のものと間違わないよう保管に気をつけましょう。処分してかまわないものはシュレッダーにかけるなどして早めに片付け、管理しやすくします。

期限切れの身分証明書しかない場合は、次の章で紹介する住民票の取り方をためしてください。

【2種類あれば身分証の代わりになる可能性があるもの】
・顔写真付きの学生証
・源泉徴収票
・公的機関が発行した納税証明書
・公的機関が発行した顔写真付きの資格証明書

これらのなかで2つあれば、本人確認に使える可能性があります。ただし人材派遣会社により代わりにできるかどうかは異なるので、事前に問い合わせましょう。

【現住所の記載があるか確認】
身分証明書と現住所が違う場合、確認ができず人材派遣会社に登録できないかもしれません。住民票が遠方の実家にあって現住所はひとり暮らしのアパート、別居中で実家に戻っているなどの場合は、公共料金の明細や固定電話の領収書、携帯電話料金の領収書など現住所の印字がある書類をあわせて持参すると、確認できることがあります。

しかし現住所へ住所変更できている方が登録がスムーズなので、時間のあるときに住所変更手続きをおすすめします。現住所が明らかな方が登録しやすいため、もし緊急的に自宅から出ている場合は、今住んでいる実家や親戚の家の住所を、派遣会社に申告する許可を家主に取ってから登録しましょう。

【銀行口座を確認できるものも持って行く】
人材派遣会社の登録には給与の振込先口座の申請も行うので、銀行口座情報が分かるものを持参します。振込先にしたい銀行口座の通帳またはキャッシュカードを持って行きましょう。

給与振込に銀行印は使わないため持参不要で、印鑑は朱肉につけて押印するタイプの認印があれば十分です。

使える身分証明書がないときは、まず住民票を取りましょう

人材派遣会社への登録だけでなく、あらゆる本人確認で使いやすい身分証は、運転免許証・健康保険証・マイナンバーカードです。このうち健康保険証は発行までの期間が短く、できるだけ早く身分証明書が欲しいときに役立ちます。

たとえば財布を落としてしまった、誤って処分したなど、あらゆる理由で身分証明書がひとつもないときは、以下の情報を参考にしてください。

【国民健康保険証の発行方法】
身分証明書があれば保険証を即日発行できますが、ない場合は住民票を現住所へ郵送し、その住民票が届いたと確認してから発行します。そのため先に住民票の取得が必要です。

前職で会社の健康保険に入っていても、退職時に資格を失います。その後の仕事が決まっていなければ、国民健康保険への加入が必要で、資格を失ったあと14日以内に世帯主がその人を加入することと決まっています。

このことからも退職後で身分証明書がない人は、国民健康保険へ加入して保険証の発行を受けましょう。

【住民票の発行方法】
おすまいの市区町村役場へ行き、運転免許証など本人確認できるものを提示して発行を依頼します。マイナンバーカードがあれば、証明書交付サービス対応のコンビニでも発行できます。

ただしマイナンバーカードの発行はひと月程度かかるので、時間に余裕がないときは窓口での住民票の発行がおすすめです。本人確認書類がない状態で住民票が欲しいときは住民票のある役場の窓口へ行き、証明できるものがないことを相談しましょう。

身分証明書がなぜ必要かの説明をして、あなたしか知らない情報の質問に答えると、住民票の写しを発行できるかもしれません。

自治体により対応の仕方はさまざまなので、あきらめずまずは窓口で相談しましょう。そして住民票があれば人材派遣会社の身分証明書として使えますが、そのほかのときでも提示しやすい国民健康保険証などの身分証明書を取ってください。

【運転免許を取るには?】
運転免許証は顔写真付きであらゆる本人確認に使えますが、取得には20~30万円程度かかり、数日では取得できません。車を運転する目的がなく身分証明のためであればほかの方法の方が費用をかけずに済みます。

【身分証明書を忘れた場合は?】
身分証明書はあるものの自宅に忘れてしまったときは、訪れた人材派遣会社でその旨を伝えましょう。身分証がなければ登録できないと言われたら、別の日にちで登録手続きに訪れます。

(まとめ)人材派遣の登録面接で身分証明書 なぜ必要?

1.登録時に運転免許証など身分証明書を見て、住所確認などを行うためです
身分証明書の提示の提示を人材派遣会社の登録時に行う理由は、住所確認やセキュリティ対策、いつわりがないかを確かめるためです。運転免許証や健康保険証が使えますが、ひとつもなければ住民票を取りましょう。

2.登録の面接で身分証明書を出す理由は、登録者の住所確認などのためです
人材派遣会社の面接で身分証明書の提示を求める理由は、住所確認・セキュリティ対策・登録情報の虚偽のチェックを行うためです。登録には身分証明書が必須なので、登録面接の当日は忘れずに持参しましょう。

3.人材派遣会社の面接に提示できる身分証明書は8種類あります
人材派遣会社の登録に使える身分証明書は、運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなどです。記載の住所が現住所と異なる場合は公共料金明細など、現住所の載った書類があると確認できることがあります。

期限切れの身分証は無効なので注意しましょう。

4.使える身分証明書がないときは、まず住民票を取りましょう
身分証明書が何もない場合は、おすまいの市町村役場の窓口で相談しましょう。あなたしか知らない情報を確認して発行される可能性があります。

住民票が取れたら国民健康へ加入して保険証を持っていると、人材派遣会社の登録以外でも便利です。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐々木 良和
派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。

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