人材派遣の面接はパンツスーツでも問題ありません
人材派遣の面接に着用するスーツについて、パンツにするかスカートにするか迷う女性も多いでしょう。結論から言うと、人材派遣の面接において女性がパンツスーツを着用しても問題ありません。
パンツスーツは、活発でフットワークが軽く積極的な印象を与えるため、営業職など男性が多い企業で活躍したいと考えている人に向いていると言えます。加えてパンツスーツにはストッキングの伝線が目立ちにくいといったメリットもあるのです。
しかし人材派遣の面接官の中には「女性=スカート」という昔ながらの考えを持っている人も少なからずいるので、上層部の人が面接官として登場する二次面接や最終面接では、スカートにするなど、使い分けるとよいでしょう。また事務職など女性らしさが求められる業種では、スカートの方が無難です。
パンツスーツのメリット・デメリット
パンツスーツのメリットは、何といっても動きやすいことでしょう。就職活動が忙しくなる時期は、同じ日にいくつかの面接会場を回ることもありますが、スカートは足が開きにくく長距離移動などでは疲れます。
一方でパンツは颯爽と走ることも可能で疲れにくく、地面に落ちた物を拾う場合も人の目を気にする必要がありません。加えて寒い冬や冷房が効き過ぎた部屋でもパンツスーツだと足が冷えないという点でも優れています。
また人材派遣の面接ではパンツスーツを着用する人が少ないので、印象に残りやすいという利点もあるのです。
反対にデメリットは、女性らしい柔らかさに欠けることです。パンツスーツは知的で洗練されたイメージがある一方では、「プライドが高そう」「気が強そう」といった印象を持つ人もおり、とくに年齢層が高い世代には好ましくないと判断される場合があります。
またスタイルの良し悪しが出やすい点においてもデメリットがあり、サイズ選びは慎重に行う必要があります。
正しいパンツスーツの選び方
パンツスーツを選ぶには、いくつかポイントがあります。まず1つ目のポイントとして、色は黒かネイビーの無地、形は足を長く見せることができるノータックのセミフレアを選びましょう。
ストライプが入ったものやスキニーパンツは、カジュアルに見えるため人材派遣の面接にふさわしくありません。
2つ目のポイントは素材です。パンツスーツの素材は肌触りのよいウール100%や、シワになりにくいウールとポリエステルの混紡がおすすめです。
最近では洗濯機で洗える加工が施されているスーツもあり、汗をかきやすい夏場は重宝するでしょう。
サイズ選びにもポイントがあります。パンツはお尻の部分から太ももの辺りまで、ぶかぶか過ぎずキツ過ぎずラインがスッキリして見えるものにしてください。
ウエストは手が入るくらいの余裕があるもの、裾の長さはパンプスのヒールに1~2㎝程度かかるくらいが好ましいです。
パンツスーツは見た目の美しさによって印象がガラリと変わりますので、サイズ選びはプロに任せることをおすすめします。
事務職の場合はスカートの方が無難です
人材派遣の面接において基本的にパンツスーツでも問題ありませんが、事務職など女性が活躍する業種では女性らしい華やかな印象を与えるスカートスーツが好ましいでしょう。事務職の他にも、受付など会社の制服がスカートと決まっている職場では、スカートで面接に挑んだ方が無難と言えます。
なぜなら人材派遣の面接では第一印象が大事であり、業種に合わせた服装をすることで適応力のアピールに繋がるからです。
スカートを選ぶ場合、色は黒かグレー、素材は耐久性のあるポリエステルや吸湿性のあるウールがよいでしょう。形はタイトや台形が基本とされていますが、金融や公務員など堅い業種の場合は、タイトスカートがおすすめです。
スカートの丈は、立っているときに膝がちょうど隠れるくらいの長さで、座ったときは膝上5㎝以内になるようにしてください。
パンツスーツ同様、スカートの場合もサイズは体にぴったり合っている方が面接官に与える印象がよくなりますので、専門店で採寸をしてから購入するようにしましょう。
(まとめ)人材派遣の面接にパンツスーツは避けるべき?
1.人材派遣の面接はパンツスーツでも問題ありません
人材派遣の面接に女性がパンツスーツを着用しても問題ありません。ただし面接官の中にはスカートの方が好ましいという考えを持っている人もいるので、二次面接や最終面接はスカートにするなど、使い分けるとよいでしょう。
2.パンツスーツのメリット・デメリット
パンツスーツのメリットは動きやすさと、足が冷えにくいところ、面接官の印象に残りやすいところにあります。デメリットは女性らしさに欠けることで、面接官によってはマイナスのイメージを持たれる場合があるでしょう。
3.正しいパンツスーツの選び方
人材派遣の面接に好ましいパンツスーツの色は黒かネイビーの無地で、素材はウールかウールとポリエステルの混紡がよいでしょう。サイズは大き過ぎず小さ過ぎず、裾の長さはパンプスのヒールに1~2㎝程度かかるくらいが好ましいです。
4.事務職の場合はスカートの方が無難です
事務職や制服がスカートと決まっている企業の面接を受けるときは、スカートスーツの方がよいでしょう。スカートの色は黒かグレー、素材はポリエステルかウール。
丈の長さは立ったときに膝のすぐ下、座ったときに膝上5㎝以内が理想です。
著者紹介
プロフィール:佐々木 良和 派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。 |