人材派遣会社の面接で印象の良い趣味の答え方は?

趣味は人柄を知るなどの目的があり、仕事に結びつく答え方が好印象です


人材派遣会社の面接で趣味の質問があった場合、あなたの人柄や会社に合う人物か確かめたいためです。緊張を緩和する目的の場合もあり、志望動機などに比べてサブ的な質問です。

仕事に絡めて趣味を話せると、入社後のイメージができ好印象を与える可能性があります。趣味がない、わからない人は普段好きで行うことの中から探しましょう。

面接での答え方は趣味別の回答例を参考に、自分に合った伝え方を事前にまとめるとわかりやすい答えができます。

面接で趣味を聞く目的は人柄のチェックや緊張の緩和です

人材派遣会社の面接の質問で趣味を尋ねる目的は、
・趣味を通してあなたの人柄を知りたい
・会社に合う人物か確かめたい
・緊張を和ませたい
などがあります。

趣味は職種に対する志望動機やスキル・経歴のチェックなどでは見えない、あなたらしさを確かめる質問のひとつです。中には、採用担当者の興味が増すと趣味の質問が出るという意見もあります。

採用担当者は趣味を通して仕事の取り組み方をイメージします。たとえばプラモデル制作が趣味と答えると、細かい作業が得意な人や集中して取り組める人とイメージするでしょう。

あなたが自社で働く場合、周りの従業員と協力して仕事ができるかや雰囲気になじめるかなどもチェックします。コミュニケーション能力の高さをアピールできる趣味のエピソードは、面接官に好印象です。

趣味はストレス発散の目的もあり、ためこまず上手に発散してオンオフの両立ができるかをチェックします。リフレッシュに役立てるエピソードを入れると、アピールにつながります。

趣味を尋ねる面接官の中には特に知りたい情報があるわけではなく、あなたの緊張をほぐして空気を和ませたい人もいます。緊張したままではあなたらしさを出しにくく本来の姿が見えづらいからです。

趣味の回答だけが採否に直結する可能性は低いため、かしこまりすぎず素直に答えましょう。人が聞いて「すごい」と感じる趣味や他の誰も行わない特別な趣味である必要はなく、普段から自然と行う事柄で十分です。

【嘘の趣味を言わない】
印象を良くする目的で嘘の趣味を言うことは避けましょう。なぜなら、趣味の話を面接官が掘り下げたとき答えられない方が印象を悪くするからです。

嘘をつくとどうしても緊張し、面接官がその場を和ませようとした質問にもかかわらず、雰囲気が悪くなるかもしれません。採用担当者は面接のプロであり、取りつくろうための嘘はすぐに見破ります。

すると面接官はあなたに、仕事でトラブルや問題が起きたときも嘘をついてごまかす人だとイメージを持ちます。趣味のすべてを答える必要はないので、無難な趣味をありのままに伝えましょう。

【話しすぎに注意】
大好きな話を始めるとつい長くなる人は要注意で、趣味の話題は面接の一部でメインではないため手短にまとめて話します。趣味の質問はあくまで補足的な内容であり、メインの質問よりも長々と回答しないよう注意しましょう。

趣味がない人は普段から行う好きなことを思い出しましょう


自分の趣味はこれとすぐに思いつかない人でも、「特にありません」の回答は避けましょう。代わりに日頃から何気なく行う好きなことをイメージして、ひとつの趣味をピックアップします。

面接官が聞いて驚く趣味や特別な成果がある必要はありません。行う頻度も人それぞれのため、毎日取り組まなくても週1回や月1回でも好きで続ければ趣味として話せます。

【趣味の見つけ方】
好きなことのイメージが難しい場合は、
・続けても苦痛ではなかったこと
・何となく続けていること
を考えましょう。

いざ体を動かそうとジムへ出かける・長時間激しい運動をするなどしなくても、散歩や自転車に乗って気持ちがいいと感じ、続ければ趣味として紹介できます。朝の散歩で見る景色や乗る自転車、心身の変化などへ話題は自然と広がるので、嫌いではないことから探しましょう。

【過去ではなく現在の趣味を答える】
趣味は特技を兼ねる場合もありますが、人材派遣会社の面接で小学生の頃の入賞歴を話しても現在はどうか?と面接官は感じます。幼い頃の入賞がきっかけで、今も変わらず続ける趣味だと説明する場合は、過去の話を手短に入れてもかまいません。

続けている趣味がなくても、最近興味を持って始めた趣味を話す方法もあります。「ブームを知り始めたばかりですが、こんな魅力があります。ぜひ続けたいと思います」など良いところを説明できると、流行に敏感で情報収集が早いと印象づけるかもしれません。

【趣味が多くて選べない場合】
多趣味でひとつにしぼれない場合は、趣味ごとに具体的なエピソードを話せるか考えて比較します。その中から志望職種に関係あるエピソードを持つ趣味を見つけ、掘り下げて答えるとベストです。

いくつも趣味を並べるだけでは、飽きやすい人・長続きできない人と面接官は思う可能性があります。趣味の話に長い時間を割けないため、自己アピールにつながる趣味をひとつ紹介しましょう。

【避けた方が良い趣味】
ギャンブルやゲーム、お酒が趣味の人もいますが、人材派遣会社の面接では趣味にあげないことをおすすめします。その業界で働く場合を除いて、あまり良い印象を持たない面接官もいるためです。

ギャンブル好きな人の中には、おこづかいの範囲で節度を持って楽しむ人もいます。しかしギャンブルの単語だけでは、節度まで伝わらないでしょう。

一般的なギャンブルのイメージに派手・浪費があるため、面接官は仕事でも派手な行動をし経費の浪費があるのではないか?と思うかもしれません。ゲームを楽しむ社会人も増えていますが、部屋にこもって時間を無駄にするイメージがある人もいます。

お酒は、好きなあまり飲みすぎて仕事に支障をきたさないか?と考える面接官がいるかもしれません。できればギャンブルやゲーム、飲酒以外の趣味で回答をまとめましょう。

趣味の回答例を参考に、あなたらしさがわかる答え方を準備しましょう

あなたの趣味がどのジャンルにあてはまるか考えて、回答例を参考に人材派遣会社の面接で使う回答を作りましょう。どれだけ続けており、趣味で何を得たかが伝わる回答にします。

【スポーツ】
・サッカー
子供の頃からサッカーを続けており、高校時代にはインターハイに出場しました。今はフットサルチームに入り、休日は楽しく汗を流しています。

以前、仕事でサッカーが好きな取引先とプライベートで交流戦をしたことがあり、ビジネスにつながりました。

・ジョギング
ジョギングが好きで早朝や帰宅後、休日など空いた時間で自宅近くの公園を走ります。緑が豊かな公園で四季折々の景色を楽しみながら走ると、心身がリフレッシュし仕事に集中できます。

続けるうちに走れる距離が伸びてきて、積み重ねの大切さを実感しています。

・自転車
自転車に乗る楽しさは、学生時代の自転車通学で見つけました。自然を感じながら自分の足でペダルをこぐ時間が好きで、社会人になってからはロードバイクを購入し休日を利用してサイクルイベントへ参加しています。

おかげでサイクリング仲間ができ、人脈が広がりました。

【アウトドア】
・釣り
休日には海へ釣りに出かけます。岸から海と空を眺める静かな時間が好きで、リフレッシュになります。

季節ごとに釣れる魚が変わり、天気や潮の流れ、釣り方などで釣果が変わるので、そのときに合う釣りを研究する楽しさも釣りが好きな理由です。

・キャンプ
学生の頃からひとりでキャンプに出かけ、自然の中でゆったりした時間を過ごすことが好きです。キャンプ場で初めて会った人との会話や食事を楽しむこともキャンプの醍醐味だと思います。

【文化系】
・読書
学生時代に先生から、読書は自分が経験できないことを手軽に知れる方法だと聞いて納得しました。それ以来、ビジネス書からエッセイまで幅広いジャンルの本を読み始めました。

中でも好きな本はミステリーで、読み始めると思わず没頭し、時間を忘れて楽しんでいます。読後の充実感や爽快感が忘れられず、また次の本を探したくなります。

・料理
料理が好きで、今はレシピのアレンジを楽しんでいます。外食に出かけたときは、お店の味付けや盛り付けなどを勉強になり、アレンジ料理に生かしています。

集中して料理する時間はリフレッシュになり、おいしい料理ができあがったときの達成感と充実感は格別です。

【リラックス】
・カフェめぐり
休日にカフェめぐりをしています。いつも違うカフェで、コーヒーを飲みながら景色を眺める時間が好きです。

ゆったりした時間を過ごすうちに仕事の新しいアイディアが浮かぶこともあるので、私には欠かせない趣味です。

・ヨガ
自宅で毎日ヨガをしています。姉の影響で始めましたが、今では私の方が夢中になっています。

初めはインターネット動画を見て独学で取り組みましたが、今は定期的にヨガスクールへ通い、仲間と一緒にヨガを楽しんでいます。いずれはヨガ講師の資格が取れるまでヨガを深めたいと思います。

(まとめ)人材派遣会社の面接で印象の良い趣味の答え方は?

1.趣味は人柄を知るなどの目的があり、仕事に結びつく答え方が好印象です
あなたの人柄や仕事での様子をイメージするため、緊張緩和目的などで、面接では趣味を尋ねます。仕事に絡めた回答ができると好印象で、回答例を参考に趣味をまとめるとあなたらしさの伝わる回答ができあがります。

2.面接で趣味を聞く目的は人柄のチェックや緊張の緩和です
面接で趣味を聞く目的は人柄の確認や場を和ませることです。趣味からあなたの仕事への取り組みをイメージする場合もあります。

嘘の趣味ではなく日頃から楽しむ趣味をひとつ話し、長く話しすぎないよう注意しましょう。

3.趣味がない人は普段から行う好きなことを思い出しましょう
趣味がすぐに浮かばない場合はありませんと答えず、続けても辛くないこと・何となくすることを考えます。最近始めた楽しい事柄も趣味として紹介できます。

複数の趣味がある人は仕事に絡めたエピソードがあるものを選ぶと、アピールにもなります。

4.趣味の回答例を参考に、あなたらしさがわかる答え方を準備しましょう
面接で答える趣味を決めたら、回答例を参考に回答を準備しましょう。その趣味がいつから続けていて何を得たかを話します。

スポーツ系や文化系など、自分の趣味に近い回答例を見てエピソードをまとめましょう。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐々木 良和
派遣会社コンサルタント。延べ約1,000人の転職のアドバイスを行い、転職に関わってきた。モットーは「転職者の決断に悔いをさせない」。その豊富な経験を基に多くの人が悩む面接時の悩みに答えるコンテンツを発信中。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加